ネクロポリス



ニヤッと笑いながらも


さっきとは違う


真剣なまなざしで


ネクを見つめ話し出した。




「実はな、


オレには記憶がない。


10年前気がつけば


1人の女性と砂浜で倒れてた。



それだけじゃない。



死にかけてた。



女には記憶があったみたい


だが、死にかけてた。



女はオレにHBBとかいう


実験の話をし


それが、オレの子だということを


教えてくれ


いきなりオレの口の中に


手を突っ込んだ。



手が抜けたときには


舌が出て、大量のだ液が出た。



相当な勢いで突っ込んだのだろう。



女が握りしめていた歯が


オレの歯になり


女は・・・死んでた。」




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