嘘つきとカゲ。
家に戻ってから、じいちゃんとお母さんは一階に、僕は二階の自分の部屋に向かった。
ベッドにボフンッとダイブして、枕を抱きしめる。
10分ほど何も考えずにぼーっとしていると、窓の外の雀がチュンチュンと鳴く声が聞こえたので、思考が現実に戻される。
そういえば。
なんだか、最近身近に怪我が多いな…。
お母さんもじいちゃんも怪我をした。
2人とも大好きだから、とても心配だ。
頭の中で、じいちゃんとお母さんが怪我をした様子を思い浮かべた。