ホームズの子孫に嘘はつけない
驚きはあるものの、恐怖はもう終わったんだ。私はホッとしてまた泣いてしまいそうになる。

「ホームズさん、ワトソン先生、レストレード警部、グレッグソン警部」

私は立ち上がり、全員の顔を一人ひとり見つめる。みんな、私のために捜査をしてくれた。この恐怖から解放してくれた。

「ありがとうございました」

私は深く頭を下げる。顔を上げた時、ホームズさんたちは優しく微笑んでいてくれていた。



レストレード警部とグレッグソン警部が帰った後、皿洗いを素早く済ませてお風呂に入る。

「はあ〜……。もう怖がらなくていいんだ……」

捜査をするホームズさんを見れてよかった。現場でもあんな感じなのかな。かっこよかった。もちろん、ワトソン先生たちもだけど。

お風呂から出てパジャマに着替える。そしてリビングに戻ると、ホームズさんとワトソン先生はお酒を飲んでいた。テーブルの上には、ワインとチーズが置かれている。
< 21 / 23 >

この作品をシェア

pagetop