ホームズの子孫に嘘はつけない
「あっ、和香も一緒に飲む〜?」

すでに顔を赤くしたワトソン先生が訊ねる。とっても嬉しいんだけど……。

「すみません。あまり、お酒が強くないので……」

明日も仕事だ。起きれなかったらまずい。そう断ったんだけど……。

「なら、一緒に話そう」

ワトソン先生と同じく酔っているホームズさんに腕を掴まれ、「へっ!?」と私は驚く。

「いいね〜。賛成!」

ワトソン先生にも腕を掴まれ、私はソファに放り投げるように座らされる。左右に二人が座って腕を掴んでいるため、逃げられない。

「報酬をくれるかい?」

ホームズさんがそう言って私を抱きしめる。酔っていると二人は私に触ってくる。未だになれない。

「僕も抱きしめる。和香〜!」

ワトソン先生にも抱きしめられ、完全に身動きが取れなくなる。二人は私にキスを落としていく。恥ずかしい……。

二人が眠ってしまうまで、私は解放されませんでした。
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