春雨と桜花の初恋幻想曲


ーポ〜ン



その途端、ホールは静まり返って、
一気に時雨のステージへと変化した。

もう周りの音なんて聞こえない。

時雨はこれまでにないくらい、集中した。

一音一音丁寧に弾いて行く。

時雨が弾いた音は、その場にいる人達を
みるみる魅了させた。
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