春雨と桜花の初恋幻想曲
名簿順で決められた席に行くと、
桜都の席には先着がいた。
髪が長くてくるくるしてて、
お人形みたいな子。
思わず桜都は、その子に見とれていた。
すると、
「あっ、ごめんなさい。席間違えちゃった。
私、美樹。篠原美樹です。
よろしくねっ、桜都ちゃん!」
えっ、と思った。
どうしてこの子は自分の名前を
知っているのかと。
けれど桜都が聞かない間に彼女は答えた。
「さっき座席表見たの。
私の前の席“篠沢”さんだったから、
なんか似てるな〜って思って!」
そう言ってにこっと笑ってから、
彼女は桜都の後ろの席に座った。
桜都の席には先着がいた。
髪が長くてくるくるしてて、
お人形みたいな子。
思わず桜都は、その子に見とれていた。
すると、
「あっ、ごめんなさい。席間違えちゃった。
私、美樹。篠原美樹です。
よろしくねっ、桜都ちゃん!」
えっ、と思った。
どうしてこの子は自分の名前を
知っているのかと。
けれど桜都が聞かない間に彼女は答えた。
「さっき座席表見たの。
私の前の席“篠沢”さんだったから、
なんか似てるな〜って思って!」
そう言ってにこっと笑ってから、
彼女は桜都の後ろの席に座った。