蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

私の気持ちが落ち着くまで
時間がかかった


亮さんと茜さんに迷惑をかけた



外は薄っすら暗くなりかけてた



「家まで送るよ」

茜さんが言ってくれたけど、断わった



「紅ちゃん、よかったらまた来て
あ、もちろん茜のいる時ね
ふたりっきりだと瞬に怒られるから」

亮さんが言った



♪〜
亮さんのスマホが鳴った


「あ、瞬だ…」


亮さんが私を見た



「はい、もしもし…
おつかれ
うん、うん、…」



瞬、私にはあれからLINEもくれないのに…

私が、素っ気なく返したのが悪いけど



視線を落とす私に

「大丈夫?」

茜さんが心配してくれた



亮さんが通話をスピーカーにした


瞬の声…


私はまた涙が出そうになった



「今日コンビニで紅ちゃん見た」

亮さんが言った



「紅…元気そうだった?」



「いや…」



「…だよな‥オレが全部悪い…」



また涙が滲んだ



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