蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

体育祭も無事終わって
私は藤本(ふじもと)くんというクラスメイトに
「付き合ってほしい」と言われた


藤本くんは入学式から席が隣で
よく話したりしていた



瞬と別れて
しばらくお弁当も食べていなかった私に
私の大好きなお菓子を買ってくれたり
楽しい話をして私を笑わせてくれたり
ずっと心配してくれてた



山田くんと仲が良くて
私を好きになったことを
ずっと山田くんに相談していたらしい



私は瞬がいたから
藤本くんのことが好きとか
付き合うとか
そんなふうに見たことはなかった



返事はテストが終わるまで待ってほしい
と藤本くんにお願いした



藤本くんの気持ちを知って
私は複雑な気持ちだったけど
藤本くんは今までどおり普通に接してくれた



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