蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
コンビニでバイトしながら
もしかして…来てくれるかな?
そんなふうに思いながら
何度もレジから外を見た
茜さんと亮さんがたまに来てくれた
アパートにも何度か遊びに行った
ふたりから
たまに瞬という名前が出ると
反応してしまう
亮さんが気まずそうにする
「紅ちゃん、好きな人できた?」
茜さんは、よく聞いてきた
私は、いつも首を横に振るけど
好きな人…
それはいつも変わらない
今でも私は、先生が好きだった