蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
昼食をすませて
クーラーの効いた部屋で先生を待った
寒い…
半袖の体操着の上に
長袖の体操着を着た
中学生は家でも体操着
私はなんとなくクーラーが苦手で
いつもあまり風が当たらない場所に座る
トントン…
ノックのあと私の返事より先に
先生がドアを開けた
さっきと違っていつもの先生だった
「全く暑いのにスーツで就活も大変だよ」
先生も頑張ってるんだ
でももし就職決まったら
私の家庭教師はどおなるんだろ?
「先生、就職決まったら、もぉここに来ない?」
ノートに目を通しながら
「オマエが志望校入るまでは来るから
心配するな」
先生が言った
あと7ヶ月
あと7ヶ月しか先生といれない
自分が志望校に行けるのかという心配より
先生と会えなくなるのが嫌なんだ
その時、思った