蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

また気まずいまま
先生の家に着いた



「おじゃまします」


先生がリビングのドアを開けた


「適当に座って…」



お正月ぽく飾り付けがしてあった


私はリビングのイスに座った


ホントに誰もいない



「冷たいのと温かいの、どっちがいい?」

先生の声が聞こえた



「温かい、ココア…」




「ハイ」


テーブルの上にココアが置かれた


甘くていい匂い

あの夏を思い出した…



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