蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
先生は私と向かい合って座った
「餅、食べた?」
先生はそう言いながら
届いてる年賀状に目を通し始めた
「うん、食べた…」
先生、私のこと、どぉ思ってる?
まだ好きだっていうのは‥ウソ?
私の気持ち、どぉしたら伝わる?
伝えたら、迷惑?
「あ‥おみくじ引くの忘れた…
先生、おみくじ何だった?」
「…内緒」
こんな話がしたくて
ここに来たんじゃないのに…
先生…
近くにいるのに
すごく遠く感じる…
「先生、私、ピアス似合うかな?」
先生が年賀状から私に目を移した
私の大好きな顔…
先生が上目遣いで私の顔をじっと見た
「…先生、似合う?…
もっと、近くで見て…
…先生、こんなに近くにいるのに、
私、先生の顔…見えない」
気付いたら、涙が流れてた
いつも泣いてばっかりで
いつも先生を嫌な気持ちにさせてしまって
先生、ごめんなさい…
「…似合わない…」
先生の声が聞こえた
そして先生の大きな手が私の
頰に触れた
「紅…涙、似合わない…
ごめん…いつも泣かせて…」
そう言って私の頬の涙を拭った