蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

「紅、顔見せて…」


先生の声が近くで聞こえた


先生が私のタオルをゆっくり取った



先生が近くてドキドキした



「泣いたから
恥ずかしい…」


私は、またタオルで隠した



「オレも恥ずかしい…
紅、かわいすぎて…

ピアス、よく似合ってる…
紅が好きそうな色だったから、コレにした」



耳元に先生の唇があたったのがわかった


先生の吐息がくすぐったかった


先生、ドキドキする



先生、好き…



「光が当たると
すごく、綺麗なの…」



先生が光が入る方のカーテンを開けた



顔のタオルをはずすと眩しかった



「ホントだ…
綺麗…
紅…
紅も、綺麗…」



ーーーーー


私達はキスをした



先生、ずっと待ってた

もぉどこにも行かないでね…



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