蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
数週間後、亮さんたちは引っ越した
亮さんたちがいなくなったアパート
物がなくなってさみしく感じた
結局
瞬は、アパートに住むことを断わった
実家から近すぎるから意味ないし
自分で炊事洗濯したくないから
って亮さんに言ってた
たまに来て換気してほしいって
亮さんから鍵は預かってた
私もいつか瞬と一緒に住むんだよね?
ずっと一緒…
ご飯もお風呂も寝る時も
ずっと一緒
考えたら、なんか恥ずかしくなった
「亮たちマンション買ったんだって
今度遊びに行こう」
瞬が言った
マンションか
指輪だけでもビックリする金額だったのに…