蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

「紅ちゃん、また何か料理教えて!」

茜さんが言った


私は茜さんと昼食を作ることにした



瞬と亮さんはリビングで話してた



「アレ?紅ちゃん指輪してる‥
もしかして!瞬から?」

キッチンで茜さんが言った



私の手をとって、茜さんが見た


「へー、瞬、頑張ったじゃん
数年前まで無職だったのに…

この前、瞬が言ってたけど
紅が高校卒業したら、
オレと結婚するって言ったって
瞬、嬉しそうだったよ」


私は少し恥ずかしくなった

瞬、そんなこと茜さん達に話してるんだ…



「それなら、もっと仕事頑張らなきゃって
言ってたよ
無職だった瞬からは考えられない発言」



家庭教師をしてた頃の瞬

やりたい事が見つからなかったって
言ってたのにな…


私のために仕事頑張ってくれてると思うと
すごく嬉しくなった



「じゃあ、私ももっと頑張らなきゃ!料理」



茜さんとハンバーグを作った



瞬も亮さんも
おいしい!って言ってくれた



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