蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

ドキドキした…


瞬と亮さんが部屋から出て行った後も
しばらくドキドキしてた


瞬…


瞬がキスした場所を触った



亮さん来てなかったら…



今度、ふたりで…

そしたら…




「紅ちゃーん」

茜さんの声がした



「はーい」

私は障子を開けた



「おはよ、こっちでメイクしてもいい?」



「おはようございます
はい、私も支度しなきゃ…」



「紅ちゃん、昨日先に寝ちゃったね」

茜さんがメイクしながら言った



「あ、うん、瞬と桜見てきて
そしたら、いつの間にか、寝ちゃった」



「瞬、なんか期待してたかもよ〜
何もなかった?」



「…うん、何も…」



「まったく、瞬!
ちょっとぐらいなんかあってもいいのにね!」



「…うん」




本当に期待してたのは
私かもしれない…



なんかあっても…
いいよ




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