蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

「紅、シャワーする?」


瞬が髪を拭きながらお風呂から出てきた


泊まっていいってことだよね?



「うん
瞬、なんか服かして
Tシャツとか…」



「オレも自分の分ぐらいしかないよ…」



そう言って自分が着ようとしてた
パーカーを貸してくれた



「瞬、Tシャツだけじゃ、寒くない?」



「だって、それしかないし…
タオル、あっちにあるから使って」



「うん、ありがと」



泊まる準備してきたとか言って
私は化粧品と下着ぐらいしか持ってきてなかった



ホントはママにも
誕生日だから友達の家に泊まるって
ウソをついた



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