蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
➖瞬➖
コンビニに向かう途中
「紅ちゃん、瞬のこと好きだよね!絶対」
亮が急にからかってきた
「そんなわけ…」
絶対、ない
「オマエ、気付いてないの?
でも紅ちゃん、15?16?だろ
瞬、オマエ犯罪者になるなよ」
亮が笑った
「そんな関係になるわけないだろ」
「どっちにしても紅ちゃんが
悲しむようなことをしたら許さないからな!」
「オマエ、ダレだよ?」
そう言ってオレも笑ったけど
その後ずっと考えてた…
今日初めて紅に会った亮に言われるぐらい
なんとなく紅の気持ちは気付いてた
アイツ、単純でわかりやすいから…
でも高校行ったらきっと彼氏できて
オレの事なんか何とも思わないはず
そんなふうに考えてた
オレの気持ちはどーなんだ?
別にオレ
中学生が好きとか
女子高生が好きとか
そんな趣味ないと思う‥イヤ、ない!絶対
紅のこと‥
女性として見れるかって
…
かわいいと思う時もあるけど…
妹的な?
付き合うとか…
どーなんだろ…
なにオレ真剣に考えてんだろ…
絶対、ないから