蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

➖瞬➖



コンビニに向かう途中


「紅ちゃん、瞬のこと好きだよね!絶対」

亮が急にからかってきた



「そんなわけ…」


絶対、ない



「オマエ、気付いてないの?
でも紅ちゃん、15?16?だろ
瞬、オマエ犯罪者になるなよ」

亮が笑った



「そんな関係になるわけないだろ」



「どっちにしても紅ちゃんが
悲しむようなことをしたら許さないからな!」



「オマエ、ダレだよ?」

そう言ってオレも笑ったけど



その後ずっと考えてた…



今日初めて紅に会った亮に言われるぐらい
なんとなく紅の気持ちは気付いてた


アイツ、単純でわかりやすいから…


でも高校行ったらきっと彼氏できて
オレの事なんか何とも思わないはず


そんなふうに考えてた



オレの気持ちはどーなんだ?



別にオレ
中学生が好きとか
女子高生が好きとか
そんな趣味ないと思う‥イヤ、ない!絶対



紅のこと‥
女性として見れるかって

かわいいと思う時もあるけど…
妹的な?



付き合うとか…

どーなんだろ…



なにオレ真剣に考えてんだろ…



絶対、ないから



< 39 / 318 >

この作品をシェア

pagetop