蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

私は黙って重いカバンをおろして
椅子にもたれ掛かる


「遅れてきて、それ?」



いつも先生にそう言われる流れで
勉強が始まると思うと



「ハー疲れた…あのね、先生…」

私のおしゃべりが始まる



最後は先生に怒られるけど
先生も私の話を
楽しみにしているんじゃないかな
そう思う


だって先生無職だから



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