蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
帰り道、先生の少しあとを歩いた
先生は後ろを振り向きながら
私を気にしながら歩いてくれた
「急に誘って大丈夫だった?」
「うん、楽しかった
私がいなかったら
先生もっと遅くまでいれたのに
ごめんね」
「や、あいつらの邪魔しちゃ悪いし」
瞬のこと好きでしょ…
茜さんに言われた言葉が蘇る
ポケットに入った先生の手を見た
付き合ったら、手を繋いだり
茜さんと亮さんみたいに
笑いあったり甘えたりできるのかな?
私と先生はこの距離がいいのかな…
コンビニでバイトしてたらたまに来てくれて
今日みたいに
先生の友達の仲間に入れてもらうなんて
なかなかないかもだけど…
「先生、たまにLINEしてもいい?」
先生は黙って頷いた