蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

先生、疲れてるのに私のために申し訳ないな…


そんなことを思っていると
先生が部屋に入ってきた



「悪い!今着替えるから
映画、一本遅いのになるけど、ごめん」



「やっぱりDVD出たら見るからいいや」

そう言って振り向くと先生は上半身裸だった



私は、気まずくてすぐに前に向き直った



「でも観たいって受験の時から言ってたじゃん」

後ろで先生の声が聞こえた



「うん、でもすぐDVD出るし
そしたら先生、一緒に観よ!」



「紅がいいなら、いいけど、ごめんホントに」



私の前に現れた先生は
歯磨きしてた時のTシャツに戻っていた



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