蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
やっぱり今日も
人混みを避けて手を繋いでくれた
「私達って、周りから
どんなふうに見られてるんだろ…」
遠回しに瞬に聞いた
「どんなふうって?」
「恋人に見えてるかな?」
「…恋人以外って、兄妹とか?」
「…うん」
「…そうかもね‥
紅、
やっぱり同じぐらいの年の人がよかった?」
「そうじゃないけど、
瞬、人前で私のこと遠ざけてる気がする!」
ムキになって言ってしまった
「…そうかな?‥そんな気、ないけど」
手は繋いだままだったけど
しばらく無言が続いた