蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
瞬がさっきのスイカと
飲み物を持って戻ってきた
「はい、温かいのもあるよ」
私に温かいココアを入れてきてくれた
「ココアとスイカって
変な組み合わせだよね、ごめん」
瞬が笑った
瞬は、スイカを食べた
私もスイカに手を伸ばした
瞬の手と私の手が当たった
「オマエ、手冷たい」
瞬が私の手を握った
目が合った
ーーーーー
瞬の唇が私の唇に触れた
…キス?
咄嗟でドキドキする余裕もなかった
冷たくて
スイカの味がした…
「…ごめん、嫌じゃなかった?」
瞬が自信なさそうな声で言った
私は黙って頷いた
直後、ドキドキしてきた…