蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

「なんか、紅、この前様子おかしかったから
気になってた…」

瞬は、私のことを心配してくれてた



「ごめん、なんか私、おかしかったよね」

慌てて謝った



「いや、オレの方が、ごめん…
いつもさ、外で会う時、自然と距離取ってた
オマエの言うとおり」


やっぱり…


「私といると、恥ずかしい?」



瞬は首を横に振った

「スーツの男と女子高生が手繋いでたら
どーなると思う?」

瞬が私に聞いた



「ダメなの?」



「ダメな場合もある‥
犯罪とか言われたら
もぉ紅といれなくなる
だから人前で距離取ってた
うちの親もうるさいし
紅ちゃんまだ学生なんだから!って
さっきも様子見に来ただろ
世間て、そーゆーふうに見るから」



「じゃあ‥私といるのが
恥ずかしいわけじゃないの?」



「当たり前じゃん!
毎日会いたいし
本当はいつもイチャイチャしたいぐらい‥
だから、今日、ここに呼んだ
ここなら誰も見てないでしょ
下に親いるけど…」

そう言って瞬は笑った



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