蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
心配になって私の部屋を覗いた
瞬が私のベッドで寝ていた
安心した
「あーよかった〜」
私の声で瞬が起きた
眠そうに目を少し開けた
「まったく、オマエ…
…ぜんぜん寝れなかった、オレ」
え…
寝れなかった?
「やっぱり、寝てなかったの?」
私は急に恥ずかしくなった
あの寝返りは、わざと?
「寝れねーよ、アレじゃ…」
瞬は、あくびしながら言った
「おこってる?」
「‥や、別におこってないけど…
ルール違反でしょ、オマエ」
「ごめん、イビキ、かいてた?」
「いや‥そうじゃなくて…
まぁいいけど‥
…紅、気付いたら、スヤスヤ寝てた
気持ちよさそうに‥
かわいかった‥」
瞬の顔が優しくなった
私は、瞬の隣に座った
「や、だからぁ…
前、ちゃんと閉めて!パーカーの…」
そう言われて私はパーカーのファスナーを
慌てて上まで閉めた
「オレに近付く時は、気を付けろ」
「はーい」
その意味がなんなのか
私にはよくわからないけど
とりあえず返事をした