逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
縁の下の力持ち
いつもの朝が始まる。
この静かなオフィスが好きだ。
少し早めに出勤して花瓶の水やりをしながらコーヒーを入れる。
そして、皆んなが出勤してくるまでの間、自分時間だ。
時間にして30分弱だが、今日の仕事へのスイッチを入れるのにちょうどいい。
時事ニュースやお気に入りの本を読んだり。
知人へ手紙を書いたり。
「おはようございます。」
「おはよう。」
隣の課の課長さんが次に出勤してくることが多い。
40代後半だろうか。いつもニコニコした温厚な人だ。
いつもの挨拶、私がセットしていたコーヒーを自分で注いで飲むのが習慣。
「いつもコーヒーありがとうございます。」
「いえいえ、早い者勝ちです。セットしただけですから。」
この会社にお茶汲みの仕事は基本ない。
来客が来た時に、私たち若手が時々準備するくらい。
こういう時にお礼を言ってくれる上司なので悪い気はしない。
先着10名ほどがコーヒーを飲めるのだが、私が入れていると知っているのは
この課長くらいだろう。
この静かなオフィスが好きだ。
少し早めに出勤して花瓶の水やりをしながらコーヒーを入れる。
そして、皆んなが出勤してくるまでの間、自分時間だ。
時間にして30分弱だが、今日の仕事へのスイッチを入れるのにちょうどいい。
時事ニュースやお気に入りの本を読んだり。
知人へ手紙を書いたり。
「おはようございます。」
「おはよう。」
隣の課の課長さんが次に出勤してくることが多い。
40代後半だろうか。いつもニコニコした温厚な人だ。
いつもの挨拶、私がセットしていたコーヒーを自分で注いで飲むのが習慣。
「いつもコーヒーありがとうございます。」
「いえいえ、早い者勝ちです。セットしただけですから。」
この会社にお茶汲みの仕事は基本ない。
来客が来た時に、私たち若手が時々準備するくらい。
こういう時にお礼を言ってくれる上司なので悪い気はしない。
先着10名ほどがコーヒーを飲めるのだが、私が入れていると知っているのは
この課長くらいだろう。
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