逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~

彼の言葉がストンと胸にきて。
その後、シャルルの彼女の話もした。
こんな風に、異性と食事してどう思う？とか。
彼の考え、彼女への思いやり。
それはそれぞれのカップルで考えが違うから自分達にしか答えは出ないんじゃないかと。
残念ながら正解はない。

その通りだ…。



くよくよしてるのが、自分らしくなくて、夜に蓮さんへ電話をかけた。

日本は早朝かな。まだ寝てるかも。

「はい…。」

「芽衣です。朝早くにごめんなさい。」

「芽衣…。芽衣！ホントに芽衣？」
まだ寝てたのか、いきなりの電話に狼狽えていた。


「お話があって電話しました。」

「はい。」

なんだか、反応が叱られてる子供みたいで可笑しかった。

「ちゃんと話し合いせずに、逃げちゃってゴメンね。傷つくのが怖くて逃げてた。
本当の蓮さんはどれか分からなくなって。
傷が浅いうちにお終いにしようって…。
でも、始まったばかりの恋を自分から手放すのは嫌なの。蓮さんが好きだもん。
一緒にいて楽しいし、でも最近は苦しくて、いつも考えてて、消えてくれなくて…。

だから、だから蓮さんがここ最近でもういいやって…、芽衣は面倒くさいって思うならすっぱり振って下さい。
そしたら、恨みっこなしで終われるから…。」