逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
しばらく、沈黙が続いて

「芽衣、連絡ありがとう。
ずっと避けられてどうしようかオレも悩んだ。
距離を置いたら冷静に話せるかもとか…。

芽衣に結論を委ねていたのかも。
俺から振るなんて絶対に無いから。
やっと彼氏になれたのに肝心なところで誤魔化していた。

ごめんな。」

「蓮さん、帰国したら会ってくれる?」

「もちろん。空港へ迎えに行く。」

「うん。うれしい。」


そこへ電話の背後から声。
「蓮ー。起きた? 朝食出来たよー。」

ウソ…。
また、女。家に呼んだの?

それとも、女のところ?

もう、ブチブチッと何かが切れて

「バカ!やっぱり大っ嫌い。もうぜ〜ったい会わない。ウソツキ。
未来永劫、さようなら !
新しい彼氏すぐに見つけるのでご心配なく!」

「芽衣、待て。切るな。芽衣だけだ!
オレは…。」

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