逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
そこへシャルルが現れて
「おはよう。よく眠れた?
その様子じゃ、二日酔いってところかな?
相変わらず、百面相していて懐かしいよ、芽衣。」

「百面相って。あれこれ悩み多き乙女なんです。
それより明日の集まりの準備とかある?
早めに現地着いたら、することなくて。」

「特には。会場は抑えてあるし。
まあ、エステでも行って気合い入れておいてよ。
懐かしいメンバーに、急遽アイツが参加するから。
芽衣が参加するって聞いて、絶対行くって昨日参加表明してきたよ。」

「誰だと思う?」

「さあ?」

「ベルモア王国の…。」

「もしかして…。」

「「ロベルト」」

「大正解!あいつ、芽衣のこと大好きだったもんな。日本に帰る時、落ち込んでたし。」

「そうね。仲良しだったけど、日本帰国後はパッタリだよ。なんの連絡もないし。」

「あいつベルモア王室の血筋なんだよ。
とはいえ、企業家として家の仕事あれこれやってて、今やイケメン実業家になってるって知ってた?

「ええ、あの泣き上戸な彼が…。人って数年で変わるもんだね。
明日会うの楽しみだな〜。
女性陣も美人さん揃いだから、気合い入れてエステしてくるわ。」
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