逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「私もフランス、スイス滞在して思ったわ。
家のこと気にしてると、いっそのこと脱出しようかなって。
結婚だ、お見合いだ言われなくなるかなってね」

そういう会話をお酒も入って懐かしいメンバーと話してると、
まだおしゃべりしてなかった、ベルモア出身のロベルトがやってきた。
集まった時すぐに見た彼はあまりにも眩しくて、なかなか声をかけれなかった。
幼いあの頃とは違って、すっかり大人で王子様みたい。
いや、王室の血筋なら、時代が時代なら、王子か。


「メイ久しぶりだね。見違える様に大人の女性で驚いたよ。」

「ロベルト、ほんと懐かしいね。
あれから、活躍してるそうね。頑張ってるんだね。」

「メイは。日本で上手くやってる?
メイが帰国して、日本の話題になるたびメイのこと思い出してたなあ。」

突然、そんなこと言われて照れる。

「相変わらず、君の反応はかわいいね。」

「もう、からかわないで。ロベルトはすっかり可愛さが抜けたわ。」


そんな昔話をしながら、みんなと一緒に他愛もなく過ごした。

同窓会は時々声をかけてやっている様だ。
連絡が取れる子も少なく、大きなパーティーというより口コミ。
最近はSNSなんかでメンバーがネットワーク上で集まってるから、
今度大きな会をどこかで出来たらとも。
今日の様子も載せてみんなに見てもらう予定らしい。
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