逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
雪解け
「ごめん。ほんと、不安にさせてごめん。」

ふわりと、背後から抱きしめられた。

「まだ、少しでも気持ちあるならもう一回仕切り直しさせて。
このまま終わるなんて絶対いやだ。

俺たちの恋を成就させる。

まずはデートだ。芽衣が思う恋人達のデートしよう。
それでもつまんなかったら、期待以下だったらすっぱり終わりにしよう。」


「恋人達のデート?私が決めていいの?」

いたずら心がムクムク目覚めた。
売られたケンカを買う気分。
散々振り回されて、何日も落ち込んだ私を喜ばせなさい!と。
ああ、こういうとこは女王様気質かも。

「ああ、なんでもデート、芽衣の思う恋人達のデートしよう。」

「分かった。言っとくけど、私の理想はとっても高いわよ。」



明日、そのデートをしようと。

蓮さんは、明日休暇を取るため、今から仕事に戻ることになった。
ほんと、大丈夫なの?

あれこれ考えたけど、初々しいデートといえばコレだと思った。
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