逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
そこから私はパークチケットを手配、デート用衣装を揃えに御用達のセレクトショップへ。
エステもネイルも美容室も行って、ピッカピカにしてやった。

なんだか、すごく張り切っているみたいだ。
恋人達のデート。
昔夢見た、Dランド。

グループでワイワイはあっても、恋人といったことはない。
仕切り直しというからには、とことん付き合わせ、クールな彼がパークで戯れる事が出来るかしっかりと見届けてやろう。

上司である彼ならきっととっても似合いそうにないな…。
もしかして、苦行になるかも。
色々と悩まされている復讐心か、あれこれ彼に似つかわしくないことをしてみようと企んだ。


まだ仕事しているかもと思ったけど、明日行きたい場所をメールした。
チケットだけとってあること、デートプランは未定ということを伝えた。

“了解。明日楽しみにしてる。早めに出た方が沢山遊べるな。
8時にエントラントで待ち合わせでどう?”


“大丈夫です。では、明日。”

そんな約束をして、眠りについた。
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