逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
通りすがりの女子大生のグループが彼を見て
「あの人カッコいい!しかもかわいい〜。もしかして、モデルさんとか?背も高いし。
いいな、彼女。」

確かに、イケメンは何しても決まる。

横目にみると、恥ずかしそうにしている彼。
思わず可笑しくて
「だそうですよ。モテモテで羨ましいです。」
「この姿で褒められてもなあ…。オレは芽衣に褒めてもらいたいからさ!」
「ここは素直に喜びましょ。相手はピチピチの女子大生ですよ!」
「で、彼女の芽衣ちゃんも喜んでくれる?」
「まあ、かっこかわいいですよ…。」
「芽衣の猫もかわいい。」と頭ポンポン。

別の女子グループから歓声が。
「見て〜。頭ポンポン羨ましい〜。」

もうだんだん私の方が恥ずかしく思える。
25歳で猫被ってって、側で見るとホントの猫っかぶりじゃないか。
それを聞いてか、蓮さんは
「だってよ。」
ってしたり顔。

結局、なんか蓮さんのペースじゃない。
まあ、楽しいからいいけど。


それからアトラクションに乗りながら、園内を回り、近くのベンチで休憩。
飲み物を買いに行ってくれた。
待ってる間に自撮りしてみる。
お母様に送ると喜ぶかも。コスプレもどき好きだから。
その時、偶然にもやって来たのは大学生くらいの男の子。
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