逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「良かったら撮りますよ。」
「ありがとうございます。じゃ、せっかくなのでお願いしようかな。」

撮ってくれて、すると
「お姉さん可愛いから一緒に撮ってもいい?」
すると二人で自撮りしようとベンチへ腰掛けカメラを向ける。
あれ、えっと躊躇っていると、

「きみ、オレの彼女なのね。ナンパならフリーの子にして。」

「なんだ、男連れだったんだ。残念。」

そう言って立ち去った。

「大丈夫?あっちのカメラで撮られてない?」

「うん…。大丈夫。一枚撮ってくれたけど…。」

「ホント、危なっかしいなぁ。一人にしたオレが悪いんだけどね。
こんなかわいいんだから気をつけて。」

「はあ…。」

「ちゃんと恋人達に見えるように!」

そう言って、手を繋いだ。
何度か手を繋いだけど、今の私達の微妙な関係では妙に照れてしまう。
とはいえ、彼のペースに流されてしまっている。

そして妙にドキドキだ。
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