逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「素って…。
あー、もうどれが本当の蓮さんか分かんない。」

「そりゃ、そう簡単に分かんないだろう。
おれ実はこういうところ好きなんだ。
時には弾けて遊ぶのは楽しいだろ?

みんな意外な一面はあるはずだ。
芽衣だって、酔っ払ってエロいこと電話してくるとか思わないし…。

少しずつ、時間を共有してどれが、オレのキャラか分かるんじゃない?
どう、少しは興味持った?」

え?今、なんか私がどうとか言ったよね?
酔っ払ってエロいこと?

「ど、どういう意味?
私、なんか電話したの?」

「いいんだ。みんな引っ括めて芽衣だからさ!」

なに?なに?
私、なにしたの?

ニヤリとする蓮さんのイジワルにデートの主導権を握っているつもりが、まんまと逆転した様な…。
やっぱり敵わないのか。
なんだかんだで、絆されてるなぁ。

モヤっとしたまま、かわいいぬいぐるみをまたお土産に買ってもらい車に乗って夢の国を後にした。

夕食はお酒を飲みたいという蓮さんの要望に応えて、マンションから歩いていけるお洒落な居酒屋さんに行く事になった。
まだデートは終わらないと、デートプランを継続実行してくれた。
正直、もうしばらく一緒にいたくて、夢の国から居酒屋へ場所が移動したけど、
半個室のお店はたくさんのお酒があって居心地が良かった。
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