逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
カレ宅
あれ?
ここって?どこ?

ベッド?

お酒飲んでて…。
うち?じゃない…。
落ち着いた家具に、オシャレなサイドランプ。

お酒飲み過ぎたけど、酔いも覚めるの早いほうで、現実を突き付けられる。
服装の乱れはないので大丈夫そう。

そっと、ベッドを降りてドアを開けると、ギョッとした。
そこには上半身裸でタオルで濡れた頭を拭きながらの蓮さんだった。

「お目覚めですか?芽衣さん。」
「ははは。ご迷惑をおかけしましたようで…。」
「いえいえ、なかなかの発言でじっくり、まったりと、ちゃ〜んと話し合いが必要かと。」
「ははは。その差し支えなければ何を発言したのです、かね?」
「気になる?」
「まあ、気に、なる、かな…?」
「良ければ、お風呂どうですか?かなりお酒の匂いが…。この話の続きはその後にでも。
な〜に無理矢理変な事はしません、たぶん。
ただ、芽衣さんとはじっくり時間をかけないと、ちっとも学習されないようなので。
ハイ、行って行って。
美味しいデザート用意しておくから。良い子に酔いを覚ましておいで。
それとも、俺と一緒に入る?」
「はい!直ちに!」

そう言って、慌ててバスルームへに逃げこんだ。
一応、彼氏の家で、初めて入るお風呂は緊張した。この後どうなるの?
でも、何もしないって言ってたし、しないって宣言されるとそれはそれで女として魅力がないみたいだし、複雑。でも急な展開でどんな顔して出たらいいのか…。
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