逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
そう言って、エントランスで別れた。
部屋へ戻って、思ったよりも早く帰宅し、21時。
明日は休みで、特に何もない。

明日の朝食のフルーツとパンを買いにマンションの下のコンビニへ。
雑誌コーナーでしばらく本を眺めていると、あれ蓮さん、だ。
でも着替えていてラフな格好だ。

また今から仕事?嫌な予感がした…。

手を挙げて向かう先を見つめたら、あの昼間の女性だった。
そして、そのまま、彼女の運転で消えた。


ホントタイミング悪いわ、相変わらず。
そういう星の元なのか、彼の脇が甘いのか。

久しぶりにまた、心が崩れそうだった。



次の日になっても特に彼から連絡はなかった。
その次の日、私はしばらくカフェの仕事を休んである場所を目指した。

しばらく、無心になりたいと思った。
同じ間違いはしない。自分なりに、あの時の私とは違う。

そしてしばらく、家を離れた。
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