逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
あの頃と同じセリフで、思わずクスリと笑ってしまったのは言うまでもない。

ムッとするのも、美味しいと喜ぶのも可愛くてしょうがなかった。

三度の再会、正確には四度か、でオレは恋に落ちていたと自覚する。
そこからは必死にきっかけを探して。

オレを知る人間からしたら信じられない行動だろう。
実際に、姉貴にはからかわれてばかりだし。



この真実を知って芽衣はどう思うだろうか。

芽衣は、三度のパーティーに参加していたオレに全く眼中になかったのだけど、
彼女らしいと言えば彼女らしい。
< 160 / 213 >

この作品をシェア

pagetop