逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「寒いからいっぱい上着着て。」
グラスとワインを持って、モコモココートを羽織り、屋上へ。
まだ、寒い40階だてのマンション。
だれも人はいなくて貸切だ。
「わー贅沢。月がきれいで届きそうな程近くに見えるね。」
「あったまるから、ワインをどうぞ」
「最高。美味しい。蓮さんは良く来るの?ここ。」
「何度か。頭リセットしたい時とかいいよ。昔、お兄さんにもここで会った。」
「へー。秘密の場所みたい。」
しばらく月を眺めていたら、
「芽衣、誕生日祝ってくれてありがとうな。プレゼントも。
あのさ、もう一つプレゼント欲しいんだけど…。
お金で買えないやつ…。」
「買えないやつ?、ハグ? キス?、手を繋ぐ?寒いもんね…。」
思い当たることを言ってみる。
「違わないけど違う…。
九条芽衣さん、俺と結婚してくれませんか?」
そうして、ポケットから四角い箱を出して開けると、大きなダイヤがついたリングが。
「えっ…。えーと…。」
本気?
「返事は?…。」
ジッと見つめる。
「本気?だよね…。やっぱ辞めたとか、ない?」
「あるわけない。」
グラスとワインを持って、モコモココートを羽織り、屋上へ。
まだ、寒い40階だてのマンション。
だれも人はいなくて貸切だ。
「わー贅沢。月がきれいで届きそうな程近くに見えるね。」
「あったまるから、ワインをどうぞ」
「最高。美味しい。蓮さんは良く来るの?ここ。」
「何度か。頭リセットしたい時とかいいよ。昔、お兄さんにもここで会った。」
「へー。秘密の場所みたい。」
しばらく月を眺めていたら、
「芽衣、誕生日祝ってくれてありがとうな。プレゼントも。
あのさ、もう一つプレゼント欲しいんだけど…。
お金で買えないやつ…。」
「買えないやつ?、ハグ? キス?、手を繋ぐ?寒いもんね…。」
思い当たることを言ってみる。
「違わないけど違う…。
九条芽衣さん、俺と結婚してくれませんか?」
そうして、ポケットから四角い箱を出して開けると、大きなダイヤがついたリングが。
「えっ…。えーと…。」
本気?
「返事は?…。」
ジッと見つめる。
「本気?だよね…。やっぱ辞めたとか、ない?」
「あるわけない。」