逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「冬眠するかもよ…。」

「叩き起こす…。」

「国外逃亡するかも…。」

「柾木総出で見つけ出す…。」

「スキャンダルは?」

「平身低頭、拝み倒す…。」

「愛情は…?」

「永遠に!」

「ふふふ。」

「返事は…?」

「お嫁さんにしてください。一緒に歩みましょう。」


ワイン片手に抱きついた。
ヨロけそうになるけど、グッと支えてくれて、安心したようだ。

「はー、緊張した。いいな?撤回なしだぞ!」

ニッコリ微笑み、うんうんと頷いた。

ギュッと抱きしめられ、冷たい空気がここだけ甘くなった。

彼の誕生日に最高のプレゼントをもらった。
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