逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
まさかの同一人物
いつもの平穏な朝。
花の水やりは日課だ。
母の影響もあるけど。やっぱりお花は癒されるから。


通常業務が開始され、総務部の電話がなる。社内からだ
若手がなるべくとるようにしている。

「総務部、平野です。」

「海外事業部の桐生です。旅費の精算の件でお電話しました。」
おっ、噂の桐生さんだ。
いい声だなって思いながら、対応する。

入社したばかりでウェブ精算の方法が知りたいようだった。

「マニュアルが閲覧出来るので良かったご活用下さい。
まだ、入られたばかりで分からないこともあると思います。
お困りの事があれば遠慮なくまたご連絡下さい。」

「ありがとうございます。」

「では、失礼し」

「待って。総務の平野さんってこの前REO社の電話取り次いでくれた人ですよね?」

「あ、ええ。そうですが…。なにか問題ありましたでしょうか?…。」

ちょっとドキドキ。なんかミスした?

「いえ、その節は早急に連絡下さりありがとうございました。
お陰で、直ぐに打開策が練れました。
彼と連絡取れなかったら、我が社も大きな損失を被るところでした。」

「そうですか。お役にたてたなら良かったです。それでは、失礼致します。」

イケメンと噂の課長さん、声もイケメンだったなあ。
性格も良さそうだし、ほんと神様なのかも。
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