逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
顔を上げて真っ直ぐ彼を射抜いた。
もう苦しむのも、悲しむのも、状況を悲観するのもやめよう。
私は私だ。
彼の婚約者としての私に納まっていたから不安だったのだ。
「久しぶりだね、蓮さん。あっ、でもパンとコーヒー一緒に食べたのか…。
会いに来てくれてたんだね。
ありがとう。」
「芽衣。本当にあの騒ぎすみませんでした。
お兄さんからも聞いた。あの女性が芽衣を訪ねて来たって。
録音した音声を聞かせてもらって…。芽衣が会社や俺を思いやる言葉に、自分の行動の愚かさに
嫌気がさした。」
「そっか…。録音…。お兄ちゃん抜かりないね。まあ、弁護士に言われてだろうけど。
会社大丈夫だった?
株価とか、会社での立場とか…。」
「ああ、ギリギリのところで掲載止められたんだ…。
九条社長も協力してくれて。
だから、一部の上層部しか知らない。
九条家には助けてもらった、本当に感謝しています。」
「良かった…。だから、あの人怒っていたんだ。
でも、事実は消えないよね。
蓮さんもロベルトとの記事を読んだ?少しくらい妬いてくれた?」
「俺はあの日のことは聞いていたし、俺に怒る資格はない。」
「そっか…。そういうことなんだね。残念。少しは一途に想われていたのかと思ってたのに。
でも、あんまりだよ。プロポーズまでして、家族まで巻き込んで…。」
もう苦しむのも、悲しむのも、状況を悲観するのもやめよう。
私は私だ。
彼の婚約者としての私に納まっていたから不安だったのだ。
「久しぶりだね、蓮さん。あっ、でもパンとコーヒー一緒に食べたのか…。
会いに来てくれてたんだね。
ありがとう。」
「芽衣。本当にあの騒ぎすみませんでした。
お兄さんからも聞いた。あの女性が芽衣を訪ねて来たって。
録音した音声を聞かせてもらって…。芽衣が会社や俺を思いやる言葉に、自分の行動の愚かさに
嫌気がさした。」
「そっか…。録音…。お兄ちゃん抜かりないね。まあ、弁護士に言われてだろうけど。
会社大丈夫だった?
株価とか、会社での立場とか…。」
「ああ、ギリギリのところで掲載止められたんだ…。
九条社長も協力してくれて。
だから、一部の上層部しか知らない。
九条家には助けてもらった、本当に感謝しています。」
「良かった…。だから、あの人怒っていたんだ。
でも、事実は消えないよね。
蓮さんもロベルトとの記事を読んだ?少しくらい妬いてくれた?」
「俺はあの日のことは聞いていたし、俺に怒る資格はない。」
「そっか…。そういうことなんだね。残念。少しは一途に想われていたのかと思ってたのに。
でも、あんまりだよ。プロポーズまでして、家族まで巻き込んで…。」