逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「芽衣…。そうやって、我慢しないで。」

「我慢…。そう、だったらはっきり言わせていただきます。

蓮さん、あなたは一般的にいい男と言われるのかも知れないけど、脇が甘すぎます!
いつもあっさりと私に女性といるとこ目撃されたり、誤解を解くタイミングも最悪!
挙句に週刊誌に撮られて嵌められるなんて、お人好しにも程がある。

なので、改めてプロポーズお断りします。
婚約は白紙でお願いします。
指輪はお返ししますね。」

「芽衣…。そうか、やっぱりそうだよな…。」
まさに耳の垂れたワンコだ。

「あら、簡単に諦めそうね。結局その程度ってことかしら。」

「芽衣!違う!君が一番だ、絶対に諦めたくない!」

「だったら、友人でどうかしら?
今後、二度と顔合わせることもないと思っていたけど。
あなたが柾木の後継者として、あなたのお父様、お母様、ご兄弟がお認めになられて、
私の父、母、兄を男性として一人前と納得させることが出来たら、もしその時私に気持ちが残っているなら、もう一度告白して下さい。
もちろん、私へは友人としてお付き合いしてくださればいいので。」

「する。絶対納得させる。」

「もちろん、双方に好きな人が出来たり、結婚になった時点でこの話はthe エンド。」

「する。チャンスは生かす!」
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