逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
その次の日だった。
食堂でいつも通りご飯を食べてると、噂の課長を見かけたのは。

いつものメンバーでご飯食べてると、女性陣の目がキラキラで。

久美先輩も眼福とばかりに視線を送る。

そんなにイケメンなのかと、啜っていた天ぷら蕎麦から顔を上げた。

確かにイケメンがそこにいた。
高身長の爽やかサラリーマン。
質のいいスーツを身に纏い…。
アレは一着20万は下らないオーダメイドスーツ。
靴も高級イタリア製。

サラリーマンにしてはお金かけてるなあと思って、さすが課長だなと思ったけど、
どこかで見たことある、顔。それにスマイル。

あれは、パーティーで私にご飯を恵んでくれた人だ!

思わず、バレると下を向いて蕎麦を啜った。

なんで、ここに。
管理職だからあのパーティーに来てたっておかしくない。
この会社の人が多数来てたのか、身バレしたらと思うと怖くなった。

ほぼ俯いてご飯を済ませ食堂を出るまでヒヤヒヤで過ごした。


まさか、同一人物だなんて…。
まあ、あのパーティーの姿と会社の私では名前も見た目も違うし、大丈夫だろう。
と、勝手に納得してた。
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