逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~

「そのために来て、迷惑？」
顔を伺う。

「イヤ、そんなことは。突然で驚いて…。」

「突然来ないとサプライズにならないだろう？
こっちから連絡しないと、ぜんぜん返事こないし。
まあ、会えるか会えないかは賭けだったけど。」

「蓮さん…。ふふふ。びっくりしてリアクション困る。
でも、ありがとう。ふふふ。」

「とりあえず、久しぶり再会を乾杯しよう。」


両手いっぱいのお土産に、ケーキだ花束だあって、美味しいローストビーフやサラダなんかも。
昼間、買い物して美味しそうなもの買いまくって楽しんだらしい。
ほんと、私が不在だったらどうしたんだろう…。
可笑しくって、寂しかった気持ちが暖かくなった。


久しぶりにいつもの調子で話しをして、食べて、飲んで楽しかった。
二人の距離が心地よくて、久しぶりに会って、二人っきりで、
うれしくって、照れくさくって、そしてやっぱり好きで、そこに彼がいて、触れたくて、
しばらく沈黙して目が合ったら、自然とキスしてた。

触れるだけのキスにドキドキして、涙が自然と一筋流れた。
無言で何度も何度もキスをして、どんどん深くなるキスは数年ぶり夢中になっていた。
唇が離れて、何も考えられずに、
「…好き。」

思わず言っていた。無意識だったと思う。