逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「やっと、言ったな…。
芽衣、オレは昔も今も変わらずずーっと好きだよ。
イヤ、昔よりももっと好きだ。
だから、全部で、身も心も二人で愛し合おう…。」

真っ直ぐ見つめて言う彼に、無言でキスをした。

二人で寝室にいき、離れていた時間を埋めるように甘く愛し合った。
満たされて、余韻に浸り、そのまま眠ってしまった。
どれくらい眠ったのだろう…。
頬を撫でる手が気持ちよくて、目が開かない。

「芽衣…。誕生日までのカウントダウンだよ。起きて…。」
耳元で囁く蓮さんの声がくすぐったい。

「カウントダウン…。うーん。」
目を少しずつ開けると目の前にはローソクののったケーキ。
火を灯してベッドへ現れた。

「わー。目冷めた…。」
慌ててガウンを羽織った。ちょっと照れくさい。

バースデーソングを歌ってくれて、ふーッと火を消した。
フォークを片手に食べさせてくれる。
「美味しい〜。」

「やっと芽衣の美味しい頂きました!。」

「ふふふ。今日は驚いてばかりだよ。」

「まだ誕生日プレゼントがあるよ。隠したから探してみて。」
見つけてみろよ!って目で見つめるから、よし!と意気込んでみる。
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