逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
それから数日後、久々凛子から連絡があり、ドバイに行ってきたからお土産を買ってきたとか。
いつもの会員制のレストランで待ち合わせをしていた。
凛子が遅れるなんて珍しいので心配になった。
電話をかけられるスペースがあるのでそこへ行き、何度か連絡する。
やっと繋がったら、体調が悪いようだ。
旅行帰りで疲れが出たのかもしれない。
「ほんと呼び出しておいてゴメンね。また連絡するね。」
「気にしないで。ゆっくり休んでね。ちゃんとお医者様に診てもらうんだよ。」
大丈夫だろうか。変な病気に感染してないといいけど。
電話を切り席へ戻ろうとすると、背後から声をかけられた。
「また、会ったね。」
振り返るとそこにはイケメン課長の桐生さん。
ゲッ。
たしかに、パーティーでお会いした私は知っているはずだ。
会社の平野芽衣ではなく、九条家の九条芽衣としては認識されているはずだ。
九条芽衣として失礼のないように挨拶する。
「こんばんは。パーティーでお会いした方ですよね。先日はありがとうございました。」
無難な挨拶をして、この場を去らなければ。
「二度目なんだけど。ここでこの前スマホ落とされたでしょ?あの時が初めまして。
そのリアクションじゃ、パーティーで会った時の二度目ましては気づいてないか…。」
ウソっ。あの時のスマホ拾ってくれた人だったの。
いつもの会員制のレストランで待ち合わせをしていた。
凛子が遅れるなんて珍しいので心配になった。
電話をかけられるスペースがあるのでそこへ行き、何度か連絡する。
やっと繋がったら、体調が悪いようだ。
旅行帰りで疲れが出たのかもしれない。
「ほんと呼び出しておいてゴメンね。また連絡するね。」
「気にしないで。ゆっくり休んでね。ちゃんとお医者様に診てもらうんだよ。」
大丈夫だろうか。変な病気に感染してないといいけど。
電話を切り席へ戻ろうとすると、背後から声をかけられた。
「また、会ったね。」
振り返るとそこにはイケメン課長の桐生さん。
ゲッ。
たしかに、パーティーでお会いした私は知っているはずだ。
会社の平野芽衣ではなく、九条家の九条芽衣としては認識されているはずだ。
九条芽衣として失礼のないように挨拶する。
「こんばんは。パーティーでお会いした方ですよね。先日はありがとうございました。」
無難な挨拶をして、この場を去らなければ。
「二度目なんだけど。ここでこの前スマホ落とされたでしょ?あの時が初めまして。
そのリアクションじゃ、パーティーで会った時の二度目ましては気づいてないか…。」
ウソっ。あの時のスマホ拾ってくれた人だったの。