逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
弟 ーwith柾木三兄弟ー
私、柾木家長男 慎シン (蓮の五つ上)と申します。
彼女は柾木家 長女 雅ミヤビ (蓮の三つ上 )で、すでに他所に嫁いだ 私の妹であり蓮の姉。
そして、最近お騒がせしております柾木家 次男 蓮は私共の弟であります。
今日は次男 蓮の結婚が決まったので珍しく三兄弟で食事会です。
この、次男の婚約破棄は我が家の最近の不祥事でございました。
今日はまあ、兄姉による励まし、冷やかし会と言う名の、弄び会でございます。


姉「ホント、無事元サヤに収まりそうで良かったわね。あの時はどうなるかと思ったわよ。」

兄「確かにあれは最悪だった。父さんなんて、血管切れそうなくらい怒ってたもんな。」

姉「芽衣さんも、ほんとこいつでいいのかしら?後悔しないのかしら。無理矢理押し掛けて再プロポーズしたんじゃないでしょうね?確認はちゃんとしてるの?」

兄「脇が甘いって言われて振られてるんだから、今回はさすがに大丈夫だろう…。なあ、蓮?」

弟「もちろんだ、いまや、昔よりもラブラブだ。今度は大丈夫!」

姉「ホントでしょうね。芽衣さんニューヨーク期間であんなにきれいになって相当モテたはずよ。私だったらもう一度あんたを選ぶなんてないのに。」

弟「どう言う意味だよ。オレだってかなりこの2年頑張った。芽衣はそれを認めてくれたんだろ。」

兄「まあ、よく頑張ってたとは思うよ。親父も今回は主要グループの会社をお前に社長として任せるんだから期待してるんだろう。芽衣さんと結婚もするんだし、しっかり頑張れよ。」

弟「承知してます。しかしやっと、結婚まで来たわ…。
こんなに一人にこだわる人生とは思わなかった。すごいな、オレ。一途だと思わない?」

姉「まあ、拗らせてたわよね。出会って10年って。もっとどうにか、とっとと何か出来なかったものかね?
まあ、あの兄妹は尊いけどっ。」

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