逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
会議に出て、末端の席について議事録書きながら、会議の内容に耳を傾ける。
終了後少し手直しして、メールで送った。

いつもの仕事をしていると、桐生課長、村上さんの三人でミーティング。

「今日の会議どうだった?議事録かけるほどには聞いてたよね。
アイディアがあれば。」

「はあ、強いて言えば、ありきたりかなと…。すみません失礼を。」

「続けて。」

「大きなプロジェクトだし、進んだ技術、オシャレな外観。
街がキレイになると最先端の環境は構築されます。
新しいものを建設すれば相応に近代かつ新しいものになるのが常だと思うのですが、
新しい中に古さをとりいれると、飽きがこないような、温かみが増すような。
日本企業が参入できた意味も表現出来れば、日仏融合と言いますか…。
上手く言えなくてすみません。」


「なるほど。フランスで好きなものは?」

「食べ物とアンティークですね。
古いものも上手に再生させるのが上手いと思います。
そういう意味では、日本文化も同じで新しいモノも好きだけど、根っこの部分は
古きものを愛する国だと思います。」

「面白いとおもうよ。
最先端にこだわって提案が進んでいる分、選択肢として一度提案してみてもいいかもしれない。」

楽しかった。
あまちょろっい意見だと思うが、想像してみると膨らんでいくのが面白いと思った。

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