雪女に惚れられた!2
「お前、飲んで大丈夫なのか?」

お酒を普段全く飲まない人が飲むのは危険だ。ジェファーソンは心配したが、ユキナは「大丈夫よ」と笑う。

「お待たせしました。シンガポール・スリングです」

おしゃれなバーテンダーが、ユキナの前にカクテルを置く。赤い可愛らしいカクテルだ。

「綺麗……」

目を輝かせ、まるで宝石を見るような目でユキナはカクテルを見つめる。ジェファーソンは微笑み、自分のカクテルも注文した。

ユキナはシンガポール・スリングを飲み干し、次のカクテルを注文する。飲むペースが早いことにジェファーソンは驚いた。

ホワイト・レディ、テキーラ・サンライズ、ブラッディ・メアリー、カンパリ・ソーダなどを次々にユキナは体内に入れていく。

「お、おい。もうそのぐらいにしておけ……」

ユキナの顔は真っ赤になり、完全に酔ってしまっている。まだお酒の入っているカクテルグラスをジェファーソンはどけた。

「なんでどけるの〜?」
< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop